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スコットランド女王【メアリー・スチュワート】の肖像が描かれたコイン

メアリー・スチュアートのスキャンダラスな人生の始まりは、
父ジェームズ5世が急死、生後一週間で王位を継承することから始まりました。

5歳の時にフランス王ランソワ2世のもとに嫁ぎ、フランス王妃となりますが夫の死後スコットランドへ帰国。
スコットランド女王になってからは従弟ダーリン侯と結婚するも、
夫を愛人ボズウェル伯と共謀し、殺害(実際に証拠は上がっていない。)。
その後、国民からの反対を押し切り、ボズウェル伯と結婚。結果、貴族らからの叛乱にあい、廃位されてしまいます。
メアリーはロッホリーヴン城へ移されますが、おとなしくしているはずもなく、脱走・・・・・・。
エリザベス一世と英国王位を争い続けてきたにもかかわらずイングランドへ亡命します。
最後はエリザベス1世廃位の一翼を担い、処刑されてしまいまうのです。

このような、波瀾万丈な人生を生きた彼女はドラマや映画の主人公に取り上げられる事が多くあります。

メアリー・スチュアートをモデルにしたドラマ「REIGN」が2013年からアメリカで放映が開始され、
現在はサードシーズンが放映されています。

しかし、スコットランド女王メアリー・ステュアートの肖像が描かれたコインを見ることは殆どありません。

そんなメアリーの肖像が描かれたテストーン銀貨が先日ロンドンのオークションに出されました。

テストーン銀貨は状態の良いものが少ないなか、メアリー・スチュアートの肖像がしっかりと残っている大変珍しい一枚になります。

落札結果は日本円にして88万円程(手数料込)となりました。


メアリースチュアート スコットランド女王 テストーン銀貨 6グラム


スコットランド女王 メアリー・スチュアート テストーン銀貨 1561年 6グラム very fine


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オリヴァ―・クロムウェルのクラウン銀貨 【オリジナルとコピーどちらが高値?】

イギリスのオークションでは必ず一度は目にするオリヴァ―・クロムウェルのクラウン銀貨についてです。

クロムウェル(1599―1658)は、国王チャールズ1世が議会と対立した時、議会軍に加わり鉄騎兵を率いて戦いました。

国王の不誠意に怒った彼は、処刑した上に議会も解散、護国卿としてイギリスを指導することになります。
軍隊により独裁政治を始めると、1649年から共和国の楯を描く金貨と銀貨が発行されました。

更には56年から金貨と銀貨にクロムウェルの肖像を描くタイプが登場しました。
これらはメダル刻印師として知られたトーマス・シモンが担当、それまでのイギリスのコインとは全く違う、
洗練された出来栄えとなったのです。
クロムウェルの肖像は、極めて写実的であり、今日に残る肖像画などと較べても、正確に刻印されているのが判ります。

彼の肖像は、ブロード金貨、クラウン以下はハーフクラウンから6ペンスまでの銀貨がありました。


クロムウェルのクラウン銀貨にはオリジナルの他にジョン・ターナーによるTanner Copies(1738年)と呼ばれるものと、
Dutch Copies呼ばれるものが存在します。
名前の通り模倣コインですが、こちらの方が1658年にトーマス・シモンによりデザインされた
オリジナルのコインよりも4倍程の高値で取引されています。


オリジナルとコピーの見分け方は、オリジナルはOLIVARのOが右のクロムウェルの肖像から繋がるように刻印されています。
また、オリジナルはANGのNがクロムウェルの頭上に位置するのに対し、コピーは左に少しずれています。

それにしてもオリジナルのクロムウェル クラウン銀貨 VF 3000ポンド、
Tanner CopiesはEF 13000ポンド、
Dutch CopiesはVF 11000ポンドで落札されたことには驚きました。




cromwell 1658 orijinal
トーマスシモンによるオリジナルのクロムウェル クラウン銀貨 1658年

Dutch copy Before 1700 Cromwell
Dutch Copies 1700年以前にオリジナルのコピーとして製造されたクロムウェルのクラウン銀貨

Cromwell 1738Tanners copy
Tanner Copies 当時イギリス造幣厰主任刻印師だったジョン・ターナーによるクロムウェル クラウン銀貨 1738年




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クラウン銀貨の試作貨「スリーグレーセス」By William Wyon

5月にイギリスで開催されたオークションは名品揃いでしたので少しこちらでご紹介させて頂きます。
私にとっての今回のオークションでの一番の大目玉は「クラウン銀貨の試作貨「スリーグレーセス」By William Wyon」。
今回出品されたコインはextremely fine、落札価格は750万前後でした。
<2015年5月時点のレートで計算/手数料などを含める>
2014年9月のオークションでクラウン銀貨試作貨[スリーグレーセス]Proof 66 Cameoのものが860万円前後<2015年5月時点のレートで計算/手数料などを含める>
にて落札されましたが、状態を考えるともう少し差が開いても良いのかなと思いましたが・・・・・・、
やはり素晴らしい「芸術作品」は市場に出てきただけで、ある一定のレンジまでは直ぐに上がってしまいました。

ただ、今回の推定落札価格からもわかるように、オークショナーももう少し落札価格が低くなると推測していたようで、
2014年9月に行われたオークションでは推定落札価格が650万円程。
今回のオークションでは推定落札価格がその約半分とされていました。

この推定落札価格と実際のオークション落札価格の差をみても、また状態による価格差の開きが少ないことからもコインンコレクターからの評価の高さが窺い知ることが出来ます。

【クラウン銀貨の試作貨「スリーグレーセス」By William Wyonについて】
スリーグレーセス

クラウン銀貨の試作貨「スリーグレーセス」は刻印師ワイオン一家の財産でしたが、1962年に売りに出されました。
50枚存在し、少数ながら金製試作貨も存在しています。


「スリーグレーセス」(3人の美女)を描くコインがイギリスの貨幣市場に登場したのは、1817年のジョージ3世の治世下後半でした。
これはウィリアムワイオンが王立造幣厰の主任刻印師となる10年前のことです。
クラウン銀貨のデザインを決めるコンテストが開催され、
このときウィリアムワイオンが試作貨として製造したのがこの「スリーグレーセス」でした。
このときクラウン銀貨の新しいデザインに採用されたのは宝石彫刻師、彫刻家としても知られる、ピストルッチ・ベネデットによるセントジョージの龍退治でした。

このウィリアムワイオンによる試作貨「スリーグレーセス」の裏面に描かれている3人の美女はイングランド、スコットランド、アイルランドを象徴しており、各王国を象徴する美女の足元には、イングランドの国章であるセントジョージの楯、スコットランドの国花であるアザミの花、アイルランドの国章ハープが描かれています。

このデザインは、「3つの王国が武力で争うことはなく、互いに尊敬しあい、また平等であろう」というメッセージが込められていると言われています。
表には古代ローマ王を彷彿とさせる立派な肖像、月桂冠を戴せたジョージ3世の肖像が描かれているます。

このクラウン銀貨試作貨「スリーグレーセス」はウィリアムワイオンの技術と想像力を以てして生まれた素晴らしい”芸術作品”でしょう。






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オランダ東インド会社 VOCコイン





VOC.jpg


デュカトン銀貨  VOC 1739年
オランダ東インド会社発行 (ホーランド)
極美品  Very rare


表 騎乗の騎士

裏 ライオンに支えられた王冠 VOCの刻印

このコインはオランダ東インド会社により、発行されたVOCコインです。
当時はアジアのハーブやスパイス、特にコーヒーの支払いのために使用されました。
コーヒーは300年の歴史がありますが、アジアではそれ以前の時代から庶民の飲料として広まっていました。
最初は紀元前800年、エチオピア領域で生まれました。
その後、イエメン、サウジアラビア、エジプトへと広まっていったのです。

紀元1500年代後半、最初のコーヒー商人が欧州市場コーヒーを広めます。
しかしながらコーヒーの人気が西洋で高まり、価格が高騰したため、
オランダ人は植民地のインドネシア(ジャワ島とバダビア)などでコーヒー栽培を始めたのです。
このようにしてオランダよりインドネシアにコーヒーが初めて紹介されます。

しかしそれでも欧州でのコーヒーの供給が需要に追い付かず、価格が高騰、
コーヒーは金持ちだけが楽しめる飲料となっていったのです。

オランダ東インド会社について

インドネシアにおける香辛料貿易の為にオランダ東インド会社が設立されました。
1602年、オランダ東インド会社がジャワ島に進出し、オランダによる植民地化の時代が始まります。
オランダ人たちは前世紀にこの地域に到達していたポルトガルや、同じ時期にやってきた競争相手のイギリスを追いやってこの地域における主導権を握り、長い時間をかけて次第に支配地を現在のインドネシアの領域全体へと拡大していったのです。
その拠点として1619年に制圧されたのがバンテン王国の首都ジャカルタであり、
オランダ人はこの町をバタヴィアと改名したのです。

このコインは中世の黎明期を象徴するコインと言えるでしょう。
先日行われた海外オークションでは
170万前後で落札されましたが、最終的に日本に持ち込むまでの手数料などを考えると
220万円位になるでしょう。
2年ほど前にオークションで見かけた際はもう少し安く手に入れられたのですが・・・
CoinShowなどに出かけても、ショーケースには目を惹くコインが少なくなってきています。
特に歴史的価値の高いコイン、人気の人物が描かれたコイン、大型金貨は簡単には入手できなくなってきています。



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プロフィール

Ms CoinExpert

Author:Ms CoinExpert
Ms CoinExpert 吉岡 美栄
外国貨幣研究家、元ジェミニ代表の平木啓一氏の下6年間、アンティーク貨幣売買に携わり、
2013年11月にCoinExpert.LLCを設立。
Managing Directorとして日々奮闘中。

 

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